Balletweek Magazine

 

~公演インタビュー~

バレエ団設立3周年 Marty Ballet Dancers 初の自主公演

The Collection Vol.1

Balletweek Magazine 独占取材

NEW 2026.1.11  更新

Marty Ballet Dancers

◆◆ディレクター吉田むつき インタビュー◆◆

 

バレエ団初公演

 The Collection Vol.1

@青葉公会堂

 

Marty Ballet Dancers 結成3年目にして、初の自主公演!!

今回の公演に向けての思いや作品について、

ディレクターにインタビューしました。

 

🌟Marty Ballet Dancers 過去の取材についてはこちら☞🌟


◆プロフィール◆ 

Marty Ballet Dancers Director

吉田むつき 

(Yoshida Mutsuki)

 

青森県弘前市生まれ。

6歳よりクラシックバレエを習う。青山洋子女史に師事。

1998年  ボリショイバレエ学校へ留学。

      ソフィア・ゴロフキナ女史(当時校長)に師事。

2000年  ロシア国立モスクワクラシックバレエ団に在籍。

      国内外の全公演に出演。

                     ロシアでは、バレエ学校入学にそなえた子供の個人指導や、新体操のバレエのクラス、個別のバリエーションなどを指導。

2019年  同バレエ団を退団、現在は日本国内で指導にあたる。

2019年  スタジオマーティでの指導をスタート。

2019年~2023年 K-Ballet school本校にて教師を務める

2023年  マーティ株式会社が運営するバレエ団「マーティバレエダンサーズ」のディレクターに就任。 

2023年~2025年 K-Ballet Academyにて教師を務める

詳しくはこちら☞

■■創立3周年 MARTY Ballet dancers 自主公演までの道■■

 

★バレエウィーク(以下BW)★ この度は、MBD立ち上げ後初めての自主公演おめでとうございます!! 立ち上げから3年というスピードでの記念すべき自主公演ですね。2年前にスタジオ取材をさせて頂いた時に、バレエ団の単独公演をするのが夢、と当時の目標を強くおっしゃっていたことを覚えています。まさか、こんなに早く夢が実現するとは!!

ここに至るまでの道のりはどうだったのでしょう?

 

★吉田★ 自主公演をやってみようと決めたのは、実は結構前だったのですが、今回は自分でもだいぶ思い切って決めた公演だと思っています。人数的にもレベル的にも経済的にも大変チャレンジングなこととは思っていますが、まずやってみないことには、自分たちが昨年1年間で積み上げてきたものが見えないかなぁと思っているんですよね。

 

2025年は小規模ですが、様々な地域で慰問的な活動やボランティア活動のようなものを数多く行うことができた年でした。実は本日もこのような活動に行ってきたところだったのですが、子供たちの発表会や舞台のサポート出演はもちろんのこと、地方の高齢者施設や病院の小児科訪問、またバレエ以外の芸術分野であるオーケストラとの共演など、思いのほか活動範囲を広げてこれたのです。これらはお客様の反応が大舞台よりダイレクトに受けられるという利点があり、ダンサーたちにとっても大きなプラスになっており、私たちのような小規模な団体であるからこそできることだと思うのです。

 

 このような活動を行いながら、まずは1つ目標を作りそれに向けて1年間活動していく、そして自主公演に繋がるようなものを数多く積み上げ、現在自分たちでできることを自主公演という形で皆様に見ていただこうと思うようになったのです。今回の初公演は様々な準備をすべてメンバーのダンサーたちで行っています。例えば看板、チラシなどの掲示物から衣裳の手配、当日の舞台の動きなどですね。「まずは自分たちですべて行い、自分たちの自主公演を作ろう!」と私がプッシュして形となりました。私は、同じ1つの目標に向けてみんなで何かを作っていこうとすることが、とても士気を高める要素となると思っています。

公演当日はプログラムをロビーに掲示します。演目、キャスト、作品紹介を分かりやすいポスターにしており、メンバーたちが自分たちで作っています。とてもかわいく♡できているので、是非ロビーの掲示も見てほしいです!!

 

  ★BW★ 2025年の1年間の活動について詳しく教えて頂き、ありがとうございます。MBDのみなさまの今までの軌跡が今回の公演へとつながったのですね。

 

■■『The Collection Vol.1』の見どころは?■■

 

 

★BW★ 初の自主公演、メンバーやスタッフ全員で作り上げているということですが、公演は様々な曲が繰り広げられるようですね。どのような内容になっているのか、また見どころなどありましたら教えてください。

 

★吉田★ 構成も実はメンバーの意見を取り入れ、みんなで話し合いながら決めました。私1人が決めるということではなく、それぞれやりたいものも聞いてみたりして!いくつかの場面をご紹介させて頂きます。

 

 まず第1部のオープニングは、軽快で華やかなステップがあるワルツがよいのでは、というメンバーの声を取り入れて、シュトラウスの『春の声』という作品になりました。これはアシスタントディレクターの竹内大祐による作品となります。コミカルな感じを取り入れ、楽しめるオープニングとなっています。こちらは、以前青葉公会堂でのオーケストラの「ムジカ・パストラーレ」さんの舞台で共演した思い出の曲だったこともあり、今回バレエメインにリメイクし、完成しました。

 

 

 次に、子供も楽しめる作品で、野菜や果物が住む街が舞台のお話『チッポリーノ』は私が以前からやりたいと思っている作品で、この作品の1部のマグノリアとさくらん坊やのパ・ドゥ・ドゥを過去にやったことがありました。今回は、この物語の主人公チッポリーノと友人などの登場人物を足してストーリー性をより強く打ち出し、『チッポリーノ』の作品自体を味わえる構成にしています。日本ではあまり観ることができない可愛らしく面白いバレエ作品ですので、どなたにも親しんでいただきやすいと思います。

 

 そして今回は、バレエの踊りを魅せる曲だけでなく、オーケストラの「ムジカ・パストラーレ」さんとの共演スタイルもあります。韃靼人の踊り』を木簡五重奏とのコラボレーションで行います。今回の自主公演自体が、ムジカ・パストラーレさんのカジュアルコンサートでの共演を機にこのような舞台の形を思いついたところもあるので、私たちにとっての大切な仲間でもあります。今回は演奏も目立つようにバランスを考え、ダンサーはソロで行くことにしました。振り付けはムジカ・パストラーレさんの曲の候補に基づき、私が新たに創作しました。通常のバレエの形とは異なり、新鮮さを感じて頂けるステージではないかと思っています!

 

 続いて第2部のオープニングである『ラウレンシア』は公演の曲の並びを考えた時に、アクセントとしてスパニッシュの要素があってもいいなと思ったので取り入れました。これはどちらかというとダンスに近い感じの振付ですね。この音楽が私はすごく好きなんです!以前もこの曲をガラコンサートのオープニングで使ったことがありました。しかしその時は音源がなかなか手に入らず、知り合いのピアニストにお願いして演奏してもらったのです。今回はMBDの登録ダンサーであり、ピアニストでもある田野倉理沙にステージで生演奏を披露してもらいます。今回踊るメンバーは以前と異なっていますが、こちらはMBD立ち上げ後の初期に作った作品です。MBDの歴史を紡ぐコレクションの一つとして大切にしていきたい曲です。

 

 クラシックバレエだけではなく、コンテンポラリーダンスの作品も披露します。この作品の振付は、メンバーの野崎沙帆が担当しています。以前『現在の私たち』というテーマの2人のダンサーで構成される作品を作ったのですが、せっかく作った作品だから、その作品を育てていくのはどうか、人も形も立場や気持ちも変わっていく『現在の私たち』なら、常に新しいものとして続けられるのではないかとアドバイスし、シリーズ化してみることになりました。今回は3人のダンサーの絡みが面白い『インターセクト』というタイトルでの作品となりました。

 

 MBDメンバー以外のダンサーとしては、マーティグループである「Studio Marty 子供バレエスクール」の横浜スクールの子供たちの出演場面も設けています。『海賊』より花園の場面をお送りしますが、こちらは子供たちの講師をしているMBDメンバーも加わり、可愛らしく華やかなワンシーンをご覧いただけると思います。

 

 舞台の最後を彩るのはクラシックバレエの王道作品でもある『ライモンダ』です。ムジカ・パストラーレさんの演奏も挟みながら、舞台終盤への盛り上がりを感じていただけるのではないかと思っています。

アンコールでは、『モルダビアの踊り』という明るくて楽しい雰囲気の民族舞踊を出演者全員で踊ります。最後なので全員で楽しく踊り、盛況に幕を閉じられればと思っています!

 

 ご紹介してきたように、よく上演されている人気のバレエ作品から珍しいもの、新しい共演の形、バレエ以外の踊りなど、1日で様々なスタイルの舞台に触れ合っていただけるところがこの公演の大きな魅力と言えると思います。司会も入れながら舞台を進めるので、バレエに詳しくない方々にも分かりやすく、観客の皆様にはいろいろな演目を楽しんでもらえると思っています。

 

■■これからのMBD、次なる目標は?■■

 

★BW★ この舞台を今年のスタートに、次なるMBDの目指すところはどのようなところでしょうか?

 

★吉田★ メンバーと演目の案を出し合いながら作り上げた舞台ではありますが、どれもキャスティングはディレクターとサブディレクターで決めています。ダンサーの勉強やスキルアップのためにも、得意なものというよりチャレンジしてほしい曲を個々に配役しています。これは、私の恩師がそのような人だったのですが、苦手であろう分野、外部で絶対もらわないような配役や曲に向き合うことにより、私自身とても勉強になったという経験があるので、メンバー1人1人を育てようという気持ちのもと、そのような方法を取っています。この舞台で、それぞれの成長を感じてもらえるとうれしいです。

 

 私はロシアに長くいたので、頭がカチコチで(笑)やはりきちんとしたとしたスペクタクルのバレエ作品をやりたくなってしまうのですよ!全幕のストーリーがあり、素晴らしいセットもある総合芸術としての。でも、昨年1年いろいろな地域での慰問活動などをやってきて、間近でお客様に観ていただき、その場で反応を感じられることの良さに気づかされました。バレエって楽しいね、って思ってもらえたり、こんな作品があるんだ、って気づいてもらったり。大きなホールの公演では感じられないまた別のものをお客様とのふれあいにより感じることができました。全幕作品を大きくやること以外でもバレエを広めることはでき、まずは自分たちにできることをやっていくことが重要だと思っております。目の前のお客様たちの反応を感じて、自分たちの糧にする、プラスにする、技術向上をしていくという循環を私はメンバーにやっていってほしいと願っています。「やれることをやっていった先にできることがある」と思っています。仲間も増やしたいですし、チャレンジする場所が多くあればよりいいですね。

 

 次の1年も、今できることをたくさんやり、また次の自主公演をより大きな舞台にしていきたいというのが目標です。やりながら少しでもメンバーが人として豊かになっていき、MBDも大きくなっていければいいですね!!

 

★BW★ 吉田さん、貴重なお話をたくさんありがとうございました。MBDの色とりどりの工夫が詰まった初公演が楽しみです!

 

◆Marty Ballet Dancersの公式ページはこちら 

※記事の文章及び写真を無断で使用することを禁じます。

◆◆◆公演情報◆◆◆

MARTY BALLET DANCERS

初の自主公演!!『The Collection Vol.1』

 

春の声/チッポリーノ/海賊より花園

ラ・シルフィード/サタネラよりパドドゥ

くるみ割り人形より雪のアダジオ

ライモンダ3幕よりグランパドドゥ

コンテンポラリー作品

ラウレンシア(田野倉理沙伴奏)

韃靼人の踊り(ムジカ・パストラーレ 木管五重奏生演奏とのコラボレーション)

 

  日程 2026年1月17日 (土)16:30 開場 17:00開演

   会場 青葉公会堂

     (神奈川県横浜市青葉区市ケ尾町31−4 ) 

 

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