Balletweek Magazine

NEW 2023.3.31  更新

 

~踊れる身体 筋肉編~

Balletweek Magazine 独占取材 連載‼

 

バレエテクニックのスキルアップはもちろんのこと、正しい身体の鍛え方を知り、怪我のない身体、長く踊れる身体、

そして無駄な努力なく結果を出せる身体作りに取り組んでみましょう‼

今回はマシーンピラティスインストラクターの深山和恵先生にご協力いただき、

おうちで、そして隙間時間に取り組める内容で、

テクニック強化の近道となる秘伝のトレーニングメニューを教えて頂きました。

Balletweek編集部員が体験してきましたので、テーマ別に5回の連載にてお届けしています!!

 

ピラティスに学ぶ

バレエテクニックがUPする

おうちトレーニング方法

◇◇◇

深山 和恵

マシーンピラティススタジオ

 

つなぎ・空間 和

◆プロフィール◆ 

Kazue Miyama 深山 和恵

マシーンピラティススタジオ 「つなぎ・空間  和」  主宰

 

大学卒業後、NY、LAへダンス留学。

東京 Broadway Dance centerにて、ダンサー、JAZZインストラクターとして多数の国内、海外公演、その他の舞台に出演、振付、指導。

 

2011年より、Pilates Movement space(酒井里枝主宰)にて、ピラティストレーナー、スーパーバイザー(2017年よりMotion Space)

2017年より、BDC Pilatesトレーナー

2017年より、月よみ師®︎(おのころ心平師より)

2017年より、つなぎ・空間  和  主宰

2007年   MATピラティス資格取得

2011年    ピラティスEQUIPEMENT資格取得

2017~18年 徳島IOC

2018~現在 名古屋ASSOSG

より身体を知るため、オステオパシーの勉強中

 

現在も、主宰の「つなぎ・空間  和」スタジオ、BDC Pilatesにて数多くの方々のエクササイズ指導で活躍中。

ピラティスには、7つのプリンシパルがありますが、その中から今回はバレエの動きに活かせる考え方を2つピックアップし、その中より厳選してお伝えしていきたいと思います。

 

① ≪Flowing movement≫ 流れるような動き

固めない!

常に筋肉、骨、身体の中の内臓も動いているように。呼吸と同時に。

例えば、腹筋をしている時、お腹の筋肉を固めてするのではなく、お腹の筋肉がストレッチされているなぁ、安定してきているなぁ、カラダ全体に伸びがあるなぁ、と意識しながらやってみる。

 

② ≪Centering≫ 身体の中心、コア

静止している時の中心、そして動いている時のその中心からの支点の移動、方向、長さ、そしてバランスを感じながら動く!

 

以上の2点を意識しながら、これからのトレーニングをしてみてください。かなり効果が変わってくるはずです!


トレーニングをやる前に・・・  

Kazue先生のワンポイントアドバイス‼

 

  ①骨盤がまっすぐというのは自分でイメージできますか?

 (イラストの青●重心線上に一直線になることがまっすぐということ。)

 

まずは、6番で立った状態で自分の恥骨と腰骨の位置をCheck!

6番で立つ基本姿勢は恥骨と腰骨がまっすぐになっていること。

恥骨が前に出がちになるので要注意です。これだけで相当力を入れるはずですよ。

1番ポジションで壁を背にして立った時、イラストのように黄色い丸印のポイントがすべて壁に着いた状態で立っていますか?

〔頭、背中(ブラホックの少し上くらい)、おしり(仙骨の下の方)、踵の4点を壁につける。〕

さあ、チェックしてみましょう。

 

 

②下記はトレーニング中にとても大事なことです!

 これを常に忘れず、トレーニングに移りましょう!

≪Don't Forget!!≫

・ずっとお腹の中が流れているイメージを忘れずに!

 水が流れているようなイメージを持ってみて!

・やってほしくないことは、筋肉を固めて使うことです。

・呼吸も大事なので、意識しながらLet’s Try!

 

☞これが意識できれば、しなやかに筋肉が使えます!バレエのしなやかな動きに踊りにつながっていきますよ。

 

NEW 2023.3.31  更新

◆◆◆ 第5章 ◆◆◆ 

グランジュッテ、グランパディシャ、カトル、サンク、バッチュ・・・

~ターンアウトと体重移動がジャンプの魅せ方を変える!【後編】

 

トレーニングをやる前に・・・  

なぜ?教えて、Kazue先生‼

 

ジャンプの練習として、重要なことは☞「ターンアウト」と「体重移動」‼

 

★ターンアウトが不十分だと・・・滞空時間が伸びない。

〔ターンアウトをキープするということは腹筋背筋を使って引き上げをずっとキープするということなので、つまり滞空時間が伸びる‼〕

 

★体重移動が不十分だと・・・床を十分に蹴れない。

〔ジャンプする瞬間に軸足にすべての体重がきちんと乗っていると、すべての力をジャンプに繋げられる。アンシェヌマンの時に体重移動をしっかりと意識できるとビッグジャンプに繋がりますよ!体重移動がスムーズにできると楽しくなると思います(^^)/〕

 

 この二つのポイントを克服すれば、ジャンプが変わる‼

Ⅰ. ジャンプ上達のための...バーレッスン[体重移動のトレーニング]②

 用意するもの:バー(なければ掴まることのできるところで!)

 1. タンジュ

[前→後→右→左/後→前→左→右]

 

「一つずつの体重移動を素早くすること」を意識して、いつもより丁寧にやってみる!

★踵で押すことを忘れない!

★上半身が上がってくるのが分かるまで続ける。



2.[シュス]→[タンジュ]→(体重移動)[シュス]→[クッぺ]

 

体重移動を意識して、ゆっくり繰り返す!

★両足を同じように張る。これがとても難しい💦


Ⅱ. 空中での形を極めるトレーニング

 用意するもの:バー(なければ掴まることのできるところで!)

1、【空中でのグランパディシャの形】

[デガジェ/プリエ]→(体重移動)[トンベで前に降りる(後足で蹴る)]→【アラベスクでキープ】

をゆっくり繰り返す

 

★体重移動を意識して、ゆっくりやってみる!

★プリエの時は背中でキープ。

★降りる瞬間恥骨が後ろに行かないように!恥骨の位置が後ろにずれると滞空時間が短くなってしまいます💦

★第4章のⅠでやった足裏の筋肉が必要です。



2、【空中でのスピリットの形】

ターンアウトしながら前後をチェンジする

 

◆初級◆

身体が引きあがるところで、バーに両手でぶら下がって、両足ターンアウトしながら前後チェンジ

◆上級◆

アンオーで身体を引き上げ、両足ターンアウトしながら前後チェンジ

 

★骨盤が必ず立っている位置で!

★両足ターンアウトして、身体をもっと上に上げる!



3、【マシーンで空中での足の使い方チェック】

 

足で床(板)を押す感覚と降りてきた時の足の裏の使い方を重力がかからない状態でチェック。

踵で押す感覚を練習できます!

 

★マシーンを使うと普段では分からないような筋肉の使い方がよく分かります。



1~5章すべてのトレーニングを通して、kazue先生からのアドバイス‼

 

いくつものトレーニング方法をご紹介してきましたが、鍛えるだけでなく、いかに体幹を有効活用していくか、デザインして使っていくかが上達のキーポイントになると思います!

つまり、第1章でやった体幹のトレーニングをとにかく何回もやり、その上でタンジュなどのバーレッスンや、踊る動きに入っていった時にどうやってあの時体幹の感覚を使っていたかと思い出しながら次に続けていくと、体幹とはこういうことかということが次第に分かると思います。

体幹ばかり鍛えていても踊りは上手くはならないので、体幹をいかに応用に続けていくか、どんどん動きや踊りに応用させていけるかがとても大事です。

 

もし、この中のトレーニングを続けていて身体が痛くなった場合は、間違った筋肉の使い方をしていると思うので、周囲の人や専門家、先生などに聞いてみる、他のやり方をしてみる必要があると思います。

そこを工夫しながらこのトレーニングページを有効活用してください。

 

最後に・・・・、今まで第1~5章までご覧いただき、ありがとうございました!

このトレーニングが皆様のより一層のスキルアップに繋がることを願っています!

一番忘れてはいけないこと、それは、「楽しんで下さい、楽しむことが一番❣ !(^^)!」ということです!


今回のトレーニングに使ったアイテム

★ボール★

 

 

足の指でつかみ、足裏のトレーニングに役立ちます。サイズが大きいと難しくなります。

★ツイストディスク★

 

 

上下2層になっており、床と接触する下層は固定され、上層だけが回転するディスク。上に立ちウエストシェイプや、足を乗せて寝た状態からブリッジすれば、ハムストリングスの筋トレにも!

★ストレッチポール★

 

筋膜リリース、ストレッチ、そして筋トレ、バランスを取ることにも使えます。

★フィジオボール★

 

カラダのあらゆる所の下に置いて使うことで、不安定な状態を作るので、コアをもっと鍛えられます。

★セラバンド★

 

筋トレ、ストレッチなどに使います。

★バランスボード★

 

不安定な状態でバランスをとっていくので、立った状態でのバランス取るのに効果的です。

この上でlongs des jambsなどすると効果的。


Kazue先生への質問も連載期間受付中です!

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