Balletweek Magazine

 

~公演記念インタビュー~

バレエアンサンブルガラ2025~東京~

Balletweek Magazine 独占取材

NEW 2025.6. 26  更新

 ポーランド国立バレエ団 ファーストソリスト 北井僚太さんインタビュー

 

海外で活躍中の日本人ダンサーが集結‼

バレエアンサンブルガラ2025~東京~

 

幅広いレパートリーを持つポーランドバレエ団で活躍中。

北井さんのポーランドでの様子、

今回の公演への意気込みをインタビューしました!

 

🌟『バレエアンサンブルガラ2025~東京~』公演情報はこちら☞🌟


◆プロフィール◆ 

ポーランド国立バレエ団  ファーストソリスト

北井 僚太

Ryota Kitai)

 

志村バレエスタジオにて、志村昌宏、志村有子に師事

2016年 タンツアカデミーチューリヒ入学、2019年卒業

2019年 ポーランド国立劇場バレエ団入団

2020年 コリフェに昇格

2022年 ソリストに昇格

2023年 ファーストソリストに昇格

2024年 ベストダンサー・イン・ポーランド賞を受賞

★バレエウィーク(以下BW)★ 北井さんは現在ファーストソリストとして、ポーランドバレエ団でご活躍中ですが、そもそもバレエダンサーになろうと思ったきっかけは何だったのでしょうか?

 

★北井★ 3歳の頃、母が趣味で通っていたバレエスタジオについて行った際に、クラスを受けてみないかと聞かれ、楽しむ姿と僕の制御の効かないエネルギーがバレエに合うのではないかと言う母の判断のお陰で習い始めました。

 

中学生になり、志村昌宏・有子バレエスタジオの先生方、先輩方、クラスメイトのお陰でより一層バレエにのめり込み、集中できるようになりプロのダンサーを目指すようになりました!

 

★BW★ お母さまの影響だったのですね。身近な方の影響力の大きさを改めて感じます!

北井さんが現在所属しているポーランドの首都ワルシャワにあるポーランド国立バレエ団は、ポーランドの中でも100年以上の長い歴史がある最も権威あるバレエ団ですよね。芸術性が優れた国風の中で、どのような作品を多く公演しているバレエ団になるのですか?

 

 

★北井★ メインカンパニーとジュニアカンパニー、合わせて役90名のダンサーが所属している大きなカンパニーです。芸術監督であり有名な振付家でもあるクシシュトフ・パストール氏による、大きなグループをうまく活かしたネオ・クラシック作品が多いです。

パストール氏の作品は、ストーリーの時代背景、各々のキャラクターとしての人間関係、お互いの目の合わせ方や触り方などにとてもこだわりが強く、何度か見てやっと気づける繊細な芸術性が魅力です!

ラ・バヤデール、ドン・キホーテ、ジゼルをはじめとしたクラシック作品がシーズンの半分近くを占める中、パストール作品、バランシン作品(予定)、ノイマイヤー氏による「椿姫」のような作品に加え、エドワード・クルッグ氏の「ペール・ギュント」、「Ssss」と言ったコンテンポラリー作品がバランスよく存在します。

 

 

 

 ★BW★ クラシック以外にも様々な作品を踊る機会が多いのですね。ネオ・クラシック作品にもとても興味がわきます。北井さんが現在のバレエ団を選んだのは、そのレパートリーに魅力を感じたからですか?

 

★北井★ それもあります。実はオーディション当時は、ヨーロッパの国立バレエ団からのオファー、踊りがいのありそうなシーズンのレパートリー、というような理由しかありませんでしたが、入団してからは夢に見たかのようなキャリアで、常にラッキーなことが続き、監督やコーチ陣、同期や先輩のダンサーに関しても、ここに出来るだけ長く居させてもらいたいと思うようになりました!!

 

 

★BW★ 充実したバレエ団生活を送れているというのはとても恵まれたことですね。ポーランドでの生活はどのような感じですか?

 

★北井★ カンパニー内外共にとても平和で穏やかな場所です。

カンパニーで同じくファーストソリストの彼女、同僚のダンサー達と不自由なく幸せに過ごしています!

 

 

 ★BW★ 素敵ですね。遠く離れた海外の地であるからなおさら、周りの仲間との関係は大事ですよね。

今回のガラコンサートでは、第二部の『シンデレラ』での王子役でご出演されると思いますが、作品・役についてはいかがですか?

 

★北井★ バレエ団やガラ公演で、『ジゼル』のアルブレヒトを踊らせてもらう機会が多いのですが、『シンデレラ』の王子役の他との違いで特筆すべき点は「完全無欠」と言うところです。

何かとやらかしてしまいがちな王子役が多いバレエ界の中で、数少ない完璧を求められる役を、自分なりに考察してお披露目させて頂きます。

 

 

★BW★ なるほど、そういわれてみると「シンデレラ」の王子はそうですね。日本のお客様に特に注目して観て頂きたいというところはありますか?

 

★北井★ 同じカンパニーの先輩である茉以さんと共に、パートナーシップの強み、洗練された踊りをお見せ出来たら嬉しいです!

  

 

★BW★ 北井さん、貴重なお話しありがとうございました。ポーランド仕込みのお二人の『シンデレラ』がとても楽しみになってきました!

 

 

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◆◆◆公演情報◆◆◆

国内外で活躍するプロダンサーとプロの世界を目指している未来のプロダンサーたちの共演

『vol.5 バレエアンサンブルガラ~東京~

 

日時:2025年8月8日(金)

会場:きゅりあん 大ホール (東京)

   東京都品川区東大井5丁目18−1

 

第1部/バレエガラコンサートー日本国内外で活躍するプロバレエダンサーの饗宴ー 

第2部/「シンデレラ」より抜粋ープロバレエダンサーと未来のプロダンサーの共演ー

 

 

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