バレエ公演レポート

NEW 8.30 更新

~感動の舞台~

バレエ公演REPORT


 

バレエアンサンブルガラ

コンサート2022

2022.7.23(土)

クレオ大阪中央大ホール

 

 

  2022年夏、マーティが主催する公演では初の試みとなる、多くの海外プロダンサーを招いたガラ公演が大阪のクレオ大阪中央大ホールにて行われました。

その名も「バレエアンサンブルガラ」。国内外でプロとして活躍する日本人ダンサーの踊りを日本の皆様にもご覧いただきたい、また日本でバレエの練習に励み、世界の舞台に立つことを目標にして頑張っているダンサーの皆様が集い、刺激を与えあう中で輪を広げていきたいという思いから開催することになりました。

 

「アンサンブル」とはフランス語で「共に、統一、調和」を意味する言葉です。

その名の通り、公演は第1部にプロダンサーによる作品集、第2部にプロダンサーをメインとし、一般から募集した多くの共演ダンサーとともに創り上げたクラシックバレエの人気代表作『ドン・キホーテ』という、見応えのある構成となっていました。

 

 第1部は美しく繊細な生演奏で幕を開けました。静寂の中に響き渡る美しい音色のピアノとチェロが奏でるハーモニー、そこに1羽の瀕死の白鳥が登場します。藤本佳那子さんの優雅な動きと生演奏が見事にマッチして観客を一気に非日常の世界、バレエの世界へと誘いました。

 

その静寂を打ち破り、瞬く間に明るい音楽と共にハツラツとした若々しい踊りを披露した立川透子さん・奥薗将文さんペアの『ダイアナとアクティオン』で客席は盛り上がります。

 

赤い背景にシルエットで登場した大久保沙耶さんの妖艶な『カルメン』には、思わず観客もうっとりしました。

 

続く宮田彩未さん・伊藤陸久さんペアの『三銃士』。アクロバティックで高難度のリフトを高い演技力と共に表現し、観客を魅了しました。

 

藤本佳那子さん2作品目はコンテンポラリー作品。なんとこの作品は、藤本さんの為に今大注目の振付家Houston Thomasが振り付けたオリジナル作品。ダイナミックかつパワフルな踊りに圧倒されました!

 

ラストを飾ったのは東野瑞生さん・三橋匠さんペアによる「海賊」。美しいラインと高いテクニックに拍手喝采で1幕は終了しました。

 

 続く第2部、『ドン・キホーテ』は第3幕の婚礼の場からのハイライトでお送りしました。

石井杏奈さん演じるキトリと森川礼央さん演じるバジルの結婚を祝うために、友人たちやメルセデス、キューピッドたちも広場に駆け付けます。

一般応募から参加したダンサーたちはコールド・ソリスト・キューピッド役で出演し、作品を華やかに彩りました。短い練習期間にもかかわらず、さらにプロダンサーとの共演という緊張の中、見事に踊り切った姿はまさに感動の一言につきます。

舞台上の出演者の顔は皆笑顔で輝いており、コロナ禍でなかなか舞台に立てなかった時期が嘘のように全員が一丸となって舞台に立つことを楽しんでいるのが伝わってきました。

主演を務めた石井さん・森川さんの力強く息をのむテクニックも際立ち、大盛り上がり!その興奮冷めやらぬ中、出演者全員がフィナーレに登場し、割れるような拍手の中、幕を閉じました。

 

 公演終了後はロビーで出演ダンサーによるお見送りも行われ、短時間ではありましたが出演者とお越しいただいた来客の方々が交流できる機会もありました。

またロビーには出演プロダンサーの写真とサイン&メッセージの書かれたボードも用意され、舞台上の姿だけでなくいろいろな側面からそれぞれのダンサーを知ることができました。

 

今回は初のアンサンブルガラコンサートということもあり、色々な思いの詰まった舞台となっていました。

 

日本の皆様に少しでも海外で活躍する素晴らしい多くの日本人ダンサーを知ってもらう機会になるよう、今後も第2回、第3回と数を重ねていけると幸いです。

 




 

「バレエアンサンブルガラ2023」開催決定!

詳細は随時更新いたしますので、お楽しみに。